最近追悼の記事が多く出ているが、どうしてもモヤモヤするので吐き出させてください。

私は経歴15年くらいのゲーム開発者なのですが、winnyは非常に迷惑ソフトでした。

具体的にどういうことが起きたかというと、R4が流行し始めて5万本くらい売れていたIPものソフトゲーセン移植とか漫画ゲーム化とかあたりをイメージしてください)の売り上げが極端に下がりました。

そういったソフトはだいたい続編を出しても1~2万本増減するくらいなのですが、winny、R4流行後は5万→1万程度になることが多かったです。

この辺りのソフトは大きな利益を生まないまでも確実な利益を見込めるタイトルだったので会社に与えるダメージは大きかったですね。

また副次的に、ただで手に入れたソフトは実際にあんまり遊ばないんですよ。

ゲーム離れにもつながったかなあとも思います

あとこのあたりのソフトは若手のディレクターに任されることが多かったのです。

これくらいの規模のタイトルディレクションの知識と経験を得て大きなタイトル担当になる。

優秀なIPを使用しているから、実験的な挑戦を行うことができたり。

これが1万本くらいの売り上げに落ちたあとは、ベテランディレクターが2,3本まとめて外注をつかって安価に素早く作るスキームに変化しました。

若手が育たなくなるし、ベテラン外注も疲弊するしでいいことがなかったですね。

面白いゲームが作れなくなったという指摘が多いですが、このような状況だと内部からは仕方ないとしか言いようがないです。

経験者にいきなりのディレクションは難しいし、ベテランでも何本も回していたらいい作品にするのは難しいです。

これにより多くの優秀な開発者が去っていったことが、一番の痛手でしたが。

彼が優秀な技術者であったこと、無罪判決が出たことも分かっています

ゲーム業界努力が足りなかったことも事実でしょう。

ただ彼の死に際して、彼の行状が美談になっていくのは非常に不愉快です。

彼の行状により、業界から多くの無名はいえ優秀な開発者が姿を消さなくていけなくなった現状を見るに、それと釣り合うだけの天才であったかどうかは甚だ疑問であるといわざるをえません。